清水エスパルス1−2FC東京

米本復帰。若い米本にとってはあまりにも長く感じられたであろう8カ月。しかし前日にみた米本の表情をみると、どちらかといえば「おれが戻った途端に降格寸前だったチームが連勝しだすとか、おいしくね?」とでもいわんばかりの自信がうかがえた。かわいい顔をしてるが負けん気も野心も強いタイプなんだろうな。プロはそうでなくちゃ。

というわけで、米本が戻った、たったそれだけのことなのに、中盤は見違えるように安定した。否、米本だけじゃない。もちろん米本も相変わらずのボール奪取、正確なサイドへの配給で、事前の強気(清水に負けるイメージない)にふさわしい活躍を見せてくれたが、この試合で本当に効いてたのは羽生さん。ほんと、気がきいてるというか、頭のいい選手なんだな〜。常にいてほしいところにいてくれる。顔をだしてくれる。あれは一緒にやる選手たちは助かるだろうな〜。

あとは平山もね。なかなか点が入らないのはあれ(どれ?)だけど、ここ数試合、ポストプレーでの貢献は素晴らしかった。あれだけ体が動いてればいつか入るでしょと思ってらコーナーキックからのヘッド。そういや石川のコーナーキックも、ここ数試合で点が入りそうな精度になってきてるよね。

2点目はおそらくは今年のベストともいえるきれいな崩し、今日はちょっと精彩を欠いていたものの、やっぱり別格のキープ力をみせる梶山がためて平山へ、マイナスのクロスを大黒。昔の決定力が嘘のように東京色に染まってきた(枠にさえ飛ばなくなっていた)大黒さんも、あれならさすがに決めるやね(苦笑)。明らかに入ってたゴールが認められなかった重松は残念。でも今なら先発のチャンスだってありそう。くさらず頑張ってね。

終盤足がとまってサンドバック状態に陥ったのは(しかもまたもや新顔に一発決めれれちゃって・・・)たいへん心臓に悪かったが、それでも集中切らさずなんとか逃げ切り。前節がPKストップで勝ち点1、そして今回も終盤押し込まれてぎりぎりの勝利とはいえ勝ち点3、少しずつ良くなってるのかな。

次は梶山が累積でいないし、相手はガンバだし(今日の神戸戦でのガンバはあきれるほど緩かったが、さすがに毎試合あんなってことはないでしょう・・・)、まだまだ茨の道だけど、とりあえずは戦える雰囲気になってきたのかな。

まずは残留。わき目を振らず、がむしゃらにいこう。