2010-01-01から1年間の記事一覧

泥の惑星 井土紀州

井土紀州さんが仕掛けていた「映画一揆」。最終日に滑り込む。 井土さんの作品は「ラザロ」の三部作しかみていなくて、でもその三部作を中野のポレポレで見たのは忘れがたい体験だった。確かその年のベストにしたんじゃないかな。井土さんはいまどき珍しい人…

降格について

※以下mixi日記からの転載です。さすがに何か書いておいたほうがいいのかな。 2010年12月4日、FC東京がJ2に降格した。 先週の山形戦に勝てなかった直後、それまで京都まで観に行くつもりはなかったんだけど、やっぱりこれはいかなきゃいけないと思った。10年…

ヘブンズ ストーリー

4時間38分、この映画について語るときは、どうしてもこの尺の長さから語ることになるのだろう。予告編と休憩を含めると5時間を要する映画。そして長尺の映画といえば、どうしても昨年の「愛のむきだし」を思い出す。しかし「愛のむきだし」と「ヘブンズ …

清水エスパルス1−2FC東京

米本復帰。若い米本にとってはあまりにも長く感じられたであろう8カ月。しかし前日にみた米本の表情をみると、どちらかといえば「おれが戻った途端に降格寸前だったチームが連勝しだすとか、おいしくね?」とでもいわんばかりの自信がうかがえた。かわいい…

ログインするのさえ

えらくひさしぶり。 ここまで放置するとブログやってる意味あるのかしらって感じになるわね(苦笑)

FC東京0−1大宮アルディージャ

久しぶりのスタジアム。一人だったこともあり遅い時間にのんびりとG裏に向かったらおバカな人たちがピラミッドつくってたよ。そのままおバカな人たちとG裏になだれ込み、これまで久しぶりに90分間死ぬ気で応援。勝てなかったね〜。その事実だけが重くのしか…

Gracias

変な時間に目が覚めてしまったので簡単に。 昨日、城福浩監督の解任と大熊清監督の就任が発表された。 城福監督が東京に来てくれたのは2008年。2004年のナビスコカップ獲得以来、どちらかといえば辛いことが多かった東京。その中でも最もしんどいシーズンだ…

ジュビロ磐田2−1FC東京

4点ぐらい取られてもおかしくなかったな。低調な磐田の決定力に助けられての1−2。弱ったね〜。今年はほんとに東京の試合が観れてなくて、リアルタイムで観たのは(テレビ観戦含めても)久しぶりだったんだけど、びっくりするぐらい守備が淡泊になってた。…

縄文聖地巡礼

中沢新一・坂本龍一の『縄文聖地巡礼』読了。前に感想を書いた『アースダイバー』の続編ともいえるつくり。「縄文」に魅せられた二人が、「縄文」の記憶を求めて日本各地を旅する。対談の採録ということもあり、『アースダイバー』よりもさらに読みやすくな…

ヒックとドラゴン

号泣メーン!最近のアメリカのCGアニメのレベルの高さは何なのでしょう。ピクサーはますます凄みを増してるし、ドリームワークスもまたしかり。ピクサーと比べると大人風味な物語もステキだし、3Dで気持ちのいい絵をつくることに関してはピクサーより上…

カラフル

先週の火曜日、大阪のTOHOシネマズなんばにて。えっと、、これ俺好きなのかな〜。ちょっと微妙かも。原恵一さんといえば「おとな帝国の逆襲」なわけで、あれはご多分にもれず僕も大好き。超好き。めっちゃ泣いたわけですが、今回の作品はな〜。丁寧に作られ…

中沢新一「アースダイバー」

面白かったー。縄文地図を片手に東京を歩いてみるという試み。洪積層(昔から陸地だった乾いた土地)と沖積層(縄文時代に海面が下がるまでは海だった湿った土地)を色分けし、そこに神社や遺跡などの位置をプロットした特性の地図。その地図を片手に東京を…

ネイチャー・センス展

土曜日。森美術館へ。吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆の三人をフューチャーした企画展。「都市化、近代化の進んだ現代生活において、自然を知覚する潜在的な力(ネイチャー・センス)や日本の自然観について考え、それが現代の美術やデザインにどのように活かさ…

インセプション

ものすごく久しぶりになってしまいました。。最近、忙しすぎたのと気分が乗らなかったのとでまったく映画を観てなかったのですが、ようやくの映画館復帰。27日金曜日、六本木ヒルズのTOHOシネマ7番スクリーンにて。けっこうギリギリの到着だったんだけど席…

サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム

月曜日にみたんだけど、水曜日にみる予定の友達がいたので感想書くの我慢してた。まずはとても良く出来た青春映画。主役の女子ラッパーはむちゃくちゃキュートだったし、安藤さくらはもうほんとに凄くて、「お約束」のラストシーンはもちろん、あちらこちら…

memorandum teiji furuhashi

貸してもらった。もったいないのでちょびちょびと読んでいる。 この本を紹介してもらうきっかけは「S/N」を観たことで、「S/N」が制作される前に古橋さんが自らがエイズに感染したことを信頼できる友人たちに知らせた手紙は、本当にすごい。「ある細胞が私を…

日の名残り/カズオ・イシグロ

これまでに読んだものでいうかぎり、カズオ・イシグロの到達点は「わたしを離さないで」なのかなと思う。あの強烈な印象を残す名作に比べてしまうと、やはり「若書き」というのか、「うまさ」だけが先にたってしまっている印象がある。あるいは「英国的な執…

ワールドカップ雑感2

日本とパラグアイの試合は奈良で観た。 ほんとはホテルに戻って一人で絶叫しながら(もしくはつぶやきながら笑)観たかったけど、その夜ご接待していた人たちは帰してくれず。それでもテレビがあるところでって希望だけは聞いていただき、場末のラーメン屋の…

日本3−1デンマーク

生涯忘れられない試合になると思う。この試合がどれぐらい重要な意味をもっていたのか、普段、サッカーをご覧にならない方にどう伝えたらいいのだろうか。日本はサッカーにおいては圧倒的な後進国で、子どもの頃の僕たちは、正直、ワールドカップに日本が出…

18倫 アイドルを探せ

毎度おなじみLOVE CINEMA SHOWCASE。今回の特集は城定秀夫さん。これまでの特集でも何本か見たことがあるけど、とても青臭く、シンプルな「ドラマ」を撮る人というイメージがあった。SPOTTED曰く、叙情派。で、この作品もまた城定節全開。特に登場人物、キャ…

日本0−1オランダ

悔しい。だが、これほどまでに悔しいことが嬉しい。Twitterでよく見かける感想。すごく分かる。僕もまったく同じだから。試合の入り方は完璧だったと思う。バックラインでのパスは深追いせず、ある程度引いたところに2ラインをつくって、縦パスを入れてきた…

ワールドカップ雑感

今回はあまり観れてないのよね。でも備忘録的に箇条書き。○ブブゼラってすげえうるさいのな。すてきだ。 ○パクチソン、初戦のゴラッソに震撼。観てる範囲ではベストゴール。 ○日本もよく頑張った。 ○現実路線。 ○マラドーナが好きすぎて死ぬ。 ○マラドーナ教…

パーマネント野ばら

これは女子たちにはヤバイだろうな〜。 僕はもともと女子向き映画が苦手じゃなかったりするけど、これほど露骨に女子向けにつくられた映画を観たのは久しぶりかもしれない。レディースデイだったこともあって(ぼくが見た劇場は男女とも水曜日1000円という素…

アウトレイジ

かっこよかった!!冒頭、黒塗りの車とヤクザが居並ぶところをスーッと動いていくあの画面だけですでにビリビリくる。シネマスコープの良さ、映画独特のあの画角の良さを知り尽くしたカメラ。ピンが寄るタイミング、ボケの具合、全てが完璧。あんな高級な映…

ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」

僕にはひっそりと実は未読だったりする本がたくさんある。いわゆる「こっち側」の人の多くが読んでるのに、実はまだ読めていない本。ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」もそうした本のひとつで、morieさんの推薦がなければ、そのまま読まずにいた…

ダムタイプ「S/N」

ひとつ前に「六本木クロッシング」全体のことを書いてますが、この展覧会で一番うれしかったのが、ダムタイプの「S/N」を(やっとこさ)観れたこと。すいません。実はこれまで、とっくに観たような顔をしてました(恥。。)作品がつくられたのは1992年。まだ…

六本木クロッシング2010展・芸術は可能か

六本木クロッシングは初回から全て観ている。 しかし、一度も「大満足」と思ったことがない。 作品によって「これは!」と思えるものは毎年あるが、 多くは「なんだこれ?」としかいいようがない作品。 正直、現代アートの一番ダメなところがでてしまってい…

ピナ・バウシュ「私と踊って」

鮮烈。身体表現の可能性。舞台という表現形態の可能性。極限まで省略しながら、極限までイマジネーションを引き出す、魔法のような90分。30年以上も前につくられながら全く色あせない。想像以上にすごかった。面白かった。ほとんどがドイツ語で演じられる舞…

FC東京1−0京都サンガ

ヨングンの日。久しぶりにスタジアムでみた試合。最初から5バックで後ろを埋めてディエゴからのカウンターに徹する京都、術中にはまったかのようにバイタルエリア外側でのボールまわしに終始してしまう東京。まったくもって消極的なサッカーではありが、チ…

トラッシュマスターズ「奇行遊戯」

最初から結論めいたことを書くけど、とても良かった。これまでのトラッシュの舞台の中ではダントツに良かったし、他の劇団さんも含め僕がこれまでに観てきた(数少ない)演劇の中でもベスト級。トラッシュの舞台はこれまでにも3本?4本?それぐらい見てい…