2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカン・スナイパー

どすんときた。沈黙のエンドロールがおわり客電があがる。満席の劇場が静まり返っている。私もまた、映画が終わってしばらく動けなかった。六本木から乃木坂に向う。神経がひりひりする。見慣れた景色の全てがいつもと違ってみえる。何をみても、何が聞こえ…

イーダ

アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキーらの系譜を受け継ぐ、いかにもポーランド派の映画。モノクロ、スタンダードサイズ、徹底的にスタイリッシュな構図。全てがポーランド派を彷彿とさせる。しかしそれは単なるノスタルジーではない。この映画のテーマ…

ミュータント・タートルズ

マイケル・ベイ風味だけど、マイケル・ベイより上手いかも。とfilmarksに書いたのですが、それ以上何もいう必要ないかも。とにかくド派手アクションを盛って盛って盛って盛って、お話としての完成度とか深さとか、整合性とか、そういうのはどうでもいいから…

ANNIE / アニー

今年初の娘と映画。宇田川カフェでランチを食べて、TOHO 渋谷で「アニー」を観る。まるでデートじゃないか!!笑 こんなことできるのもあと1年ぐらいでしょうけどね(中学生になるとさすがに父親と映画ってわけにもいかんだろうからねえ・・・)。えっと、…

トラッシュ!−この街が輝く日まで−

もともとラテン系の映画には妙に弱くてですね。ポルトガル語の子どもたちが活躍する映画というだけでどうにも好み。楽しみに観に行ったのですが、期待した以上の秀作でした。年間ベスト10にはゼッタイに入れる。貧困、格差。権力の腐敗。暴力的な日常。ブラ…

ビッグ・アイズ

最初から最後までクリストフ・ヴァルツの独壇場。お話としては興味深いし、いちおうアート業界にいる一員としてもろもろ感じるところはあるのですが、ちょっとヴァルツ色が強すぎるような気もしました。ティム・バートンは、もちろん初期の作品は大好きだし…

毛皮のヴィーナス

大好き!!ポランスキーかっこええわー!!「おとなのけんか」の成功を受け、その手法を更に研ぎすました本作。ワンシチュエーション、時間経過と完全に一致する上映時間。そして「おとなのけんか」では4人だった登場人物が、今回はついに2人になっている…

ジミー、野を駆ける伝説

大好きなケン・ローチ。「ケス」は生涯ベストのひとつに入れてもいいぐらい好き。「麦の穂を揺らす風」も好きでした。新作が上映されるとなれば当然駆けつけます。左翼を自認し、常に労働者階級に寄り添うケン・ローチ。政治的な志向が自分と重なりあうだけ…