2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年の振り返り

今年も最終日になりました。今年もよく働いた1年でした。ざざっと振り返ると、、 1月は太田市美術館・図書館のプレオープン。4月のグランドオープンに向けてワークショップをやったり、平田晃久展、開館記念展、開館記念パフォーマンスの準備をやったり。…

否定と肯定

年末ぎりぎりになってかけこみで映画を観まくる(わりと例年そうかも)。昨日はギフテッドをみたときに予告編が気になったこちらの映画をシャンテにて。2000年にイギリスで行われた裁判を再現した法廷劇。ホロコーストはなかったと主張する歴史家デイヴィッ…

人生フルーツ

アップリンクで見逃してた映画を。とても丁寧に生きてるご夫妻を、とてもとても丁寧に撮った映画。ライフスタイル、なんて陳腐なことばに集約するのもどうかと思うけど、美味しそうな食事はもちろん、例えばご夫妻が使われている道具のひとつひとつがとても…

ビジランテ

ひっそりとズル休みして(とここに書いた時点でひっそりじゃないんだけど笑)立川で。久しぶりに入江監督の映画みたけど、うん、真剣さがビシビシきてたと思う。好き嫌いははっきり分かれるだろうなあ。僕は「サイタマのラッパー」シリーズのような、トーン…

シネマランキング2017

(更新その4)否定と肯定を追加しました。 (更新その3)人生フルーツを追加しました。 (更新その2)ビジランテを追加しました。 (更新)ランキング形式に更新しました。毎年恒例、今年映画館で観た映画のランキング(新作限定)。毎年言ってますが、ラ…

スターウォーズ/最後のジェダイ

公開初日の午前中に偶然打合せがないという自分のスケジュールに感動!というわけで12月15日、9:30の上映を観てきました。ちょいちょいストーリー的に破綻してる気がしなくもないけど、細かいことは気にしない!!こんだけやってくれたらオッケーなんじゃな…

ギフテッド

「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。評判よかったので、ようやくできたわずかな仕事の隙間にシャンテで鑑賞。観てよかった。とても好み。とてもとても好み。おれ実は子育て映画に弱いのかなあ(苦笑)。天才児をどう育てるか。極めてプライベートな話題な…

ブレードランナー2049

繁忙期は映画みれない、、のですが、今年は特に見てなくて。こちらのブログも放置しておりました。誰も見てないかもしれんけど^^数少ない見た映画のことをチラチラと。ブレードランナー2049は初日に観ました。これだけはね。ドゥニ・ヴィルヌーブは前作の「…

たかが世界の終わり

さっぱりわからん。。映画館ではなくビデオで見たこともあるだろうけど、でも映画館で見たらもっと辛かったかも。顔の表情だけでの繊細な演技、ってことだろうし、まあスタイリッシュといえなくもないけど、延々と続く顔のドアップのカットバック。さすがに…

人生タクシー

アッバス・キアロスタミの愛弟子さんなんだってね。なるほど、のシニカルかつ優しいユーモア。小作だけど、とてもよかった。

ベイビー・ドライバー

時間がないのでfilmarksからの転載のみでごめんなさい。アブダビに向かう飛行機のなかで。日本語吹き替えで、しかも飛行機の小さなモニターで、という劣悪な視聴環境だったんだけど、、、最高!!大好き!!バッキバキの音楽でドライブで、全体に超ハイテン…

衆議院選挙投票日

facebookに書いて、twitterにも載せたけど、この日の自分の考え方をより鮮明に残すためにもこちらにも転載。 投票にいってきました。 いつも私の投稿を見てくださっている方には自明だと思いますが、今回は私は立憲民主党の一択。ようやく心底、この人たちに…

オン・ザ・ミルキー・ロード

みんな大好きエミール・クストリッツァ。もちろん僕も大好き。冒頭。この物語は、3つの実話とたくさんの寓話で構成される、といった意味のテロップが表示される。そのテロップのとおり、映画の前半で描かれるのはたくさんの寓話を入れ込んだ、そしてそう、…

最愛の子ども

松浦理英子。デビュー作の「葬儀の日」からのファンで、「親指Pの修行時代」は何度も読んだ。「犬身」も好きだったなあ。その「親指P」や「犬身」も含め、松浦さんの小説はいつも「普通」ではない性愛を描いている。特に女性同士の愛は松浦さんの十八番。こ…

レモン畑の吸血鬼

本屋さんで装丁にひとめぼれ。ジャケ買い。内容もとても好みだった。 カレン・ラッセルの圧倒的な想像力。しかし「妄想」の源には、圧倒的な知力、リサーチ力がある。日本人にとっては馴染みやすい「お国のための糸繰り」。「女工哀史」などで知られる明治時…

荒木経惟 センチメンタルな旅

いわずとしれた荒木経惟の名写真集「センチメンタルな旅」を下敷きにした展覧会。これがもう、なんというのだろう。めっちゃ良かった。露骨に泣かせにきてる構成で、でもまんまと泣かされて、文字通り、センチメンタル。写真集で知ってるはずの写真なんだけ…

FC東京1-1アルビレックス新潟

めっちゃ久しぶりのスタジアム。夜のスタジアムってきれいよね。昼もきれいだけど。普段はやめてるビールがしみる。最近あまり東京の試合みてなくて。この日のフォーメーションもはじめてみたけど、あれはどう表現されているのかな。3-1-4-2で良いのかな。ツ…

真夏のたちかわ怪奇クラブ

行ってみたかった「たちかわ創造舎」。見たい見たいと思いながらなかなかタイミングがあわなかった「すこやかクラブ」。ようやく見れました。廃校になった小学校をリノベーションした空間。いまや珍しい話でもなくなったけど、立川のこの空間はとてもよくで…

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン

立川にいく用事ができて久しぶりに愛してやまない立川シネマシティへ。必ず見ようと思っていたセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーがちょうど良い時間にある偶然。さすがシネマシティ。映画は予想を超えて素晴らしかった。ポルーニンの身体、舞踏の美し…

名前探しの放課後

「ぼくのメジャースプーン」があまりにも面白かったので、そのままの勢いでこちらも一気に読了。うん。好みとしては「メジャースプーン」だけど、これもこれで良いんじゃない。ちょっと出てくる人たちがいい人すぎるのは気になるところ。こちらも「仕掛け」…

ぼくのメジャースプーン

辻村深月さん。これもまた自分だけでは手に取りようがなかった本で、紹介してくれた友人に感謝感謝。 えっとですね、普段、国産のミステリーとか読まない私と同類のひねくれた人たちにもこの小説はおすすめできます。私からも。自信を持って。 とにかく読み…

わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい

センスがいい友達がいるというのはありがたいことで、自分だけでは出会えなかったであろう本に出会えたり、久しぶりに色々なもの、こと、感覚、その他を思い出したり。鴨居羊子。読んでるうちに思い出したけど、その友人がいなければ彼女の本を手に取ること…

ロデオ★座★ヘブン「大帝の葬送」

十七戦地の柳井祥緒が脚本・演出した舞台を王子小劇場にて。大帝、昭和天皇の崩御を目前に、新元号の制定と発表、葬送のあり方などを決定するため、官邸、宮内省、警察、法制局などの実務者で構成された会議(幹部会)を描く論争劇。大変難しい題材ながら柳…

ソール・ライター展

文化村のソール・ライター展を終了間際に。とてもよかったので、備忘録として。ニューヨーク。1950〜60年代。とてつもなくスタイリッシュなんだけどどこかセンチメンタルな後味。なにかに似てるなーと思いながら図録を眺めてたら柴田元幸さんの論考が載って…

ハクソー・リッジ

予告編から傑作の予感漂っていた本作。初日に行って来ました。いははや、すごい。ちょっと言葉にならないぐらいすごい。部隊は沖縄戦のなかでももっとも苛烈な戦場のひとつとなった前田高地。その戦闘で、武器を持つことなく、人を殺すのではなく、人を救う…

LOGAN ローガン

予告編から傑作の雰囲気漂っていた本作。いまのところ今年度ナンバーワンの大傑作だった(クーリンチェを別枠として)。X-MAN、ウルヴァリンシリーズは僕はあまり見てなくて。そんな薄いファンの私でさえ後半は涙涙。これ、ずっと見てきたファンの人は前半か…

台北ストーリー

ユーロスペースにて。「恐怖分子」「クーリンチェ」にいたる前の作品ということで、作品としての完成度はやや低いかもしれない。オフビート感が立ちすぎて映画としての抑揚にかけると感じる人もいると思う。しかし映画史に残る傑作を残す「天才」の片鱗はそ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

いえーーーーーい!!以上!!えっと、これこそエンターテイメントよね。猛烈に萌えるキャラたちがいて(冒頭のグルードったらもう!!)。シンプルかつ共感しやすいストーリー(友情・努力・勝利、そして確執と恋)があって。イマジネーションとオリジナリ…

メッセージ

ようやく少し仕事も落ち着き、今日は午後出勤でも大丈夫かな、ということで朝マックならぬ朝ゴジラ。歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で映画を見てきました。「メッセージ」。 テッド・チャンの原作「あなたの人生の物語」が好きで好きで好きすぎて、映画化には不…

クーリンチェ少年殺人事件

素晴らしかった。4時間。まったく飽きることがなかった。これが映画だ。これこそが映画だ。誰もが言うことだけど、僕もずっとそう思いながら観てた。光と影のコントラスト。考え抜かれた画角。鍛え抜かれた台詞。演出。さりげなくちりばめられる暗喩。単な…