川崎フロンターレ0−1FC東京

「これがFC東京です。」
徳永のかっこ良すぎるコメントを何度も読み返してしまう。素晴らしい試合。http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00135557.html

いやー、こういう試合があるサッカーファンはやめられないんだよね〜。テレビでの観戦だったけど、前半から食い入るように観てた。テンションの高い試合は後半すぐにアーリアが退場してますます息が詰まる展開に。縦に縦に、せかされたように早く攻めてくる川崎の単調さに助けられたところもあるけど、粘り強く、ラインをさげずに戦い続ける東京。80分を過ぎるころには、もう十分、素晴らしい試合、勝っても負けても立派、と思い始めていた。で終了間際。高橋の強烈なミドルをはじかれてからのコーナーキック。何かが起きるならここだ。誰もがそう思っただろう。スタジアム全体が沸騰しているのがテレビからも伝わってくる。もちろんテレビの前の僕もまた。息をのむ。

美しい放物線を描く石川のコーナーから森重のヘッダーがゴール右隅に吸い込まれていく刹那、立ち上がって絶叫する。やった。やりやがった。ほんとにやりやがった!!テレビで観ててもそんななんだから、現地にいたらどうなってたのだろう。東京のゴール裏からは「ホタテのロックンロール」が聞こえてくる。「東京なめんなよ、勝利はもらったぜ!」。力也さんも空でニヤニヤしてくれてる気がしたのはさすがに気のせいか。長い長いロスタイム、演出家気取り(というよりは単にてんぱってるんだろうけど)の審判のせいで最後まで息が抜けない6分間だったけど、しっかり試合を締めての0−1。なんという試合。なんという東京。


何度でも言おうじゃないか。「これがFC東京です」。満開の桜の春のサッカーを誰よりも楽しんだ俺たちが勝った。勝ったよおれら。サッカーは残酷なスポーツだけど、ときにとびきり美しい。