アーティスト・ファイル2013

こちらも新美術館で。あ、そういえばこの日はワタリウムから新美術館まで、青山墓地を抜けるコースをお散歩したんだけど、あのあたりのお散歩は楽しいねえ。墓地が台地にあることが歩いてみると良く分かる。

アーティスト・ファイルについては一応毎年観ていて、あまり基準やコンセプトもなく単に新鋭の作家を並べる構成には賛否あるのだと思うけど、私のように自力でのリサーチ能力に限界のある人にとっては、なんだかんだでありがたい企画。毎年それなりにフレッシュな人と出会えている気がする(がっつりリサーチしている人からみたらそうでもないかもしれないけど)。

今回はインドのアーティスト、ナイニ・マラニって人の作品が面白かったな。ポリフォニックという言い方で良いのか戸惑うところだけど、SF的にいえば複数の「信用できない語り手」たちによるお話(綺譚)が幾重にも重なるような作品。立ち上がってくる物語は観る人によって異なるだろう。エキゾチックというだけでは語りきれない豊潤な作品だったと思う。

あとはダレン・アーモンドかな。ちょっと緩いといえば緩いかもしれんが、ああいう静かなロマチシズムは好物です(笑)。フライヤーにもなってるヂョン・ヨンドゥも可愛かった。

楽しめました。