参議院選挙

入れたい候補者がいない。投票に行かない人の常套文句ですが、今回の選挙は、僕にとっては入れたい人がたくさんいる、珍しい選挙でした。僕以外にもそういう人も多いんじゃないかな。

山本太郎三宅洋平のチャレンジは心から応援できた。昔は熱い人って概ね苦手だったけど、いまは嫌じゃない。訴えている政策は稚拙だと思うし、賛同もできないところが多いけど、バカな夢を大きな声で叫ぶ奴のことを嫌いになれるはずがない。選挙運動の最後に渋谷で9条を朗読したというのもイカす!!

鈴木寛さんは元官僚だけあって実務能力に長けた人だと思う。さまざまな人が彼を擁護し、推薦するのも良く分かる。少しづつでも現実の政治を良くしていける人。ぜひ国会にいてほしい人材だと思う。

大河原雅子さんももちろんそう。鈴木さん以上に野党としての活動経験も長く、野党の立場からでも一定以上の仕事ができる人ではないだろうか。ただ、この人を公認できないあたりに、いまの民主党という組織の調整能力のなさ、ダメさ加減が露呈しているとも言えるのだが。。。

共産党には期待もあるが言いたいことも常にある。何度も何度も票は入れてきたけど、別にこの党が好きで入れてるわけじゃないんだよね!!都議会選についても自分たちで「躍進」とか言っちゃってていらっときた。組織力の強さで相対的に伸びただけじゃんな。。。とはいえこの党がもう一伸びして、例えば党首討論にでてくるのは、たぶん政権与党にとってはやっかいだろう。東京都から出た吉良さんも、生真面目そうな優等生タイプで、たぶん身近にいたら苦手なタイプだけど、言ってることは真っ当だ(って、共産党そのものみたいな人だな)。

全国区については、沖縄問題から国会に人を送るという意味で山シロ博治さんの名前を書く選択肢もあった。

というわけで悩みに悩んだ。結局誰に入れたはあえて内緒ですが(笑)、ある一定数以上(いや、おそらくはとてもたくさん)いるはずの、現与党の暴走を止めたいと願う人たちの票が割れてしまうことがやはり惜しい。

自民党憲法素案がどんなに酷いものかはあちらこちらで書かれているので、もう書かない。その代わり、いま、僕らがこの手にしている憲法の前文を読み返してみよう。

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

素晴らしい前文じゃないか!!
これのどこに文句があるってんだ!!

「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力あげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」