あいちトリエンナーレ

盟友(と私は思っております)郄橋匡太さんが手掛ける1000人の提灯行列がいよいよ本番だというので、名古屋まで行ってきました。日帰りで。一人で。

あまり時間もなかったので、全てを見たわけではありませんが、芸術文化センターの展示と長者町の展示で大きく印象が異なるトリエンナーレでした。芸術文化センターは中心会場ということもあるでしょうし、美術館という特性もあるでしょうが、「揺れる大地」というテーマに真正面から向き合った印象。それなりに間口を広く、でも玄人筋にもとか、いろいろ配慮した形跡を感じる展示でもありました。既視感のある作品が多かったのもちょっと残念。真面目だけど優等生的というか、ちょっとコジンマリしてる気がするな。予算がとか、規模がとかではなく編集が。

長者町はつまらないものもあるけど、突き抜けて面白いものも混じり、観光客的にはこちらの方が面白いやね。この日は、ほうほう堂の「おつかい」のパブリックビューイングもあって、それも面白かったけど、やっぱり出色だったのは「nadegata」。地元の人たちと映画をつくろうということで「STUDIO TUBE」なるユニット?撮影所?をつくる企画なのですが、これがね〜、なんだか泣けてしまうのですよ!!

全体にB級乗りなので、所謂ハイアートを期待する向きからは不興を買いそうですが、僕は大好物ですよ。完成したのはエンドクレジットだけかもしれないけど、そこには創作することそのものの喜びが溢れていました。

提灯行列も匡太さんらしい取り組みで楽しかった。スペクタルの主体は誰か。匡太さんが問い続けてきたことにまたひとつ、新しいカタチが与えられたのだなーと。さすがです。

ほんとはアートフェスティバルがあちらこちらで多発していることについても書きたいことがあるのですが、ちょっと仕事が忙しく時間がないので、今日はここまで。