スポットライト 世紀のスクープ

GWの映画は大充実。なかでも最低限と思っていた「レヴェナント」「ルーム」そして「スポットライト」まで、なんとか観ることができた。どもれこれも誰にでも薦められる傑作なのですが、「スポットライト」も面白かったなあ!!

とにかくマーク・ラファロマイケル・キートンがかっこよすぎ!!二人とも本当にいい役者ですねえ。レイチェル・マクアダムス、ブライアン・ダーシー・ジェイムスの二人を加えたスポットライトチーム、そしてチームを信頼し、見守る編集局長、部長の二人もまた。大げさな演技はどこにもないんだけど、調査報道にかける情熱、自分たちがなすべきことに対する熱意がぐさぐさと刺さってくる。誰もが薄っすら分かってるけど触れたくないタブー。慣習的に見過ごされてきた社会の暗部。そこに手をつけるのは本当に難しい。もっとも身近にいる人を傷つけることにもなる。それでもやる。

「それでは報道しなかったことの責任は?」「俺たちで終わりにしよう」

自分たちの街に対する深い愛情に裏打ちされた言葉がとても印象に残った。

自分自身も、プロフェッショナルとして、自分自身がやるべきこと、なすべきことに真摯に向き合おう。怖がらずに行動しよう。言葉にしてしまうと薄っぺらいけど本気でそういうことを思い直させてくれる映画。アカデミー脚本賞、作品賞のW受賞も、多くの審査員(映画のプロフェッショナル)たちがそういう風に共感したからこそなのでしょう。

見逃してはいけない映画です。