サガン鳥栖3-2FC東京

ロスタイムに2失点。まさかの逆転負け。

タイムラインでは城福さんが悪い、悪くない議論が盛んに展開されていたけど、僕は前から申してあげております通り、そもそもこのタイミングで城福さんに再登板いただくというクラブの判断自体がいかがなものかと思っているわけでして、城福さんは甲府で大きく成長したとは思うけど、「頂戦」とか言い出している時点で「おいおい大丈夫か?」という疑問(あるいは嫌悪感)しかなかったし、悲壮感ただよう佇まいはやっぱり苦手だし(旧日本陸軍の軍曹とかにいそうだよね・・・偏見ですが)、なんというか今の東京に欠けているものを埋めてくれる監督ではないよな〜と。

タイムライン上での議論はどうしても選手交代の成功、失敗とかに偏りがちに見えるけど、僕としては、そもそも選手交代のあたりはずれで監督の力量を語るのがおかしいと思います。

監督の仕事はチームの方向性を示し、それを実現するためのトレーニングを行い、対戦相手を研究し(これ自体はスタッフがやる仕事でしょうが)、戦術を構築し、選手をモチベートし、試合でベストパフォーマンスを発揮させることだと思います。つまりピッチにでてきた段階で仕事の8割は終わっているわけで、それはサッカーに限らず、どんな仕事でも一緒だと思うんです。僕が城福さんに不満を覚えるのは、試合ごとの選手起用や交代策のことよりも(それにも言いたいことはあるけど)、そうした「マネージャー」としての資質が欠けてるように思えてしまうからなんです。

思えば甲府では「とにかく守り抜いてJ1に残る」というビジョンがはっきりしていたのでしょうね。だからこそ軍曹タイプの城福さんにも力が出せた。しかし残念ながら、東京はチームとしてのビジョンが不明瞭。もちろんそれは監督よりもフロントの問題でしょうし、ゲームマネジメントは必ずしも監督だけの仕事ではなくピッチ上のリーダーにも可能という意見もありそうですが、やっぱり僕は、与えられた条件のなかで、チームの方向性を定め、それを選手に浸透させるのは「マネージャー」の仕事だと思います。

一皮むけない東京の皮をひんむいてくれる強い監督希望(フロントがそういう監督が来ることを恐れているようにも見えるが、もしそれが事実なら当面東京は強くなれない)。