わたしは、ダニエル・ブレイク

久しぶりに会社を早抜けして映画館へ。これだけはどうしても観たかった。

最近のケン・ローチ作品は正直肌に合わないところもあったんだけど、今回は文句なしの大傑作。ケン・ローチのフィルモグラフィのなかでも屈指の傑作だと思う。てか映画の出来としてどうこうとか、そういうことじゃなくてさあ、もう最後のダニエルの手紙を何度でも手で書いて覚えたい。

個人的にはやっぱりヴォネガット先生の言葉を思い出します。

「こんにちは、赤ちゃん。地球へようこそ。この星は夏は暑くて、冬は寒い。この星はまんまるくて、濡れていて、人でいっぱいだ。なあ、赤ちゃん、きみたちがこの星で暮らせるのは、長く見積もっても、せいぜい百年ぐらいさ。ただ、ぼくの知っている規則が一つだけあるんだ、いいかい——
 なんてったって、親切でなきゃいけないよ」(『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』より)

そう。そうだよ。別に役所に限った話じゃなく、どんな仕事であれ、困ってる人に親切にできないなんて、そんなもん仕事じゃねえ!!