衆議院選挙投票日

facebookに書いて、twitterにも載せたけど、この日の自分の考え方をより鮮明に残すためにもこちらにも転載。


投票にいってきました。
いつも私の投稿を見てくださっている方には自明だと思いますが、今回は私は立憲民主党の一択。ようやく心底、この人たちに投票したいと思える選択肢がでてきた。
そもそも私は日本が好きなんだ。いろいろと生きにくさを感じることはあったし、いまもあるけど、それでも僕はいまの日本が好きだ。この国がほんとうにしんどい戦争の時代を経て達成してきた民主主義は、悪くない。分厚い中間層に支えられた経済。自由にものがいえる社会。誠実さとプライドに支えられたものづくり。災害などで特に顕著になる助け合いの精神。自然。伝統。文化。そして何より、70年にわたって保たれてきた平和。もちろん不十分なところもあるし、なにもかもが完璧なわけではないけれど(なにもかも完璧な国なんて気持ち悪いとも思うけど)、僕はいまのこの日本のことがわりと好きなんだ。だからこそ僕には、安倍はそんな僕が好きな日本の破壊者にしかみえなかった。
なんでわざわざ僕が好きな日本を破壊するんだ。安倍政権の5年間はそんなフラストレーションに苛まれた5年間だった。格差を拡大するばかりの経済政策。対立を煽る言論の横行。フェアネスを破壊する「お友達」優遇政策。人事。そしてなにより安保法制の強行採決。それは僕が好きだった日本の根底にあった「立憲主義」の破壊だった。僕が好きな日本を支えてきた「日本国憲法」の破壊だった。
僕は憲法は一文字たりとも変えてはならないという立場ではない。9条についても、自衛「軍」を国際条約が適用される軍隊として明記したうえで、その軍事力の行使を厳しく個別的自衛権に限定するのであればむしろ賛成したい。しかし、これまでまさにガラス細工のように繊細に積み上げてきた現行憲法自衛隊のぎりぎりの整合を、支離滅裂としかいいようのない「解釈」によって覆し、ぬるぬると集団的自衛権を容認してしまうような安倍政権のやりくちには断固として反対する。
枝野さんがいう通り、なぜいまさら「立憲主義」などという当たり前の大前提を強調しなければならないのだろう。権力はルールにしたがって行使されなければならない。そんな当たり前のことがどうしてこんなにも貴重に見えてしまうのだろう。僕はそのことに猛烈に憤っているし、その憤りの声に応え、私たちの民主主義を、多様な価値観を守ることを、そのために「立憲主義」を回復することを表明してくれた枝野さんを、立憲民主党を、強く強く支持する。
選挙当日にこんなことを書いてもなんの意味もないのかもしれない。そもそもこういう語り口に共感してくれる人は安倍政権を支持してはいないだろうし、僕がこの投稿をアップしたところで、誰かの「一票」に影響を与えることはないだろう。それでも今日、この日に、この投稿を残しておきたい。なぜなら、立憲主義を取り戻す。その戦いは、この選挙だけで終わるわけではないからだ。
安倍の暴走を許してはならない。安倍にこれ以上、僕らが大好きな日本を破壊させてはならない!!数さえ揃えばなんでも勝手に決められる。そんな横暴な政治を、上からの政治をこれ以上許してはならない。そのためには、安倍にしっかりと対抗できる勢力を、真に政権を担える対抗勢力を、みんなの力で育てていかなければならない。
BOTTOM UP DEMOCRACY
無茶苦茶な理由で強行されたこの選挙が、僕たちの民主主義を、僕たちの立憲主義を取り戻す、その機会になることを心から願っています。