ブレードランナー2049

繁忙期は映画みれない、、のですが、今年は特に見てなくて。こちらのブログも放置しておりました。誰も見てないかもしれんけど^^

数少ない見た映画のことをチラチラと。ブレードランナー2049は初日に観ました。これだけはね。ドゥニ・ヴィルヌーブは前作の「メッセージ」もわりとよくて、こちらも期待していたよりもずっとよかったのではないかと。CGに頼らない、そしてミニチュアの安っぽさも感じさせない、素晴らしい映像。撮影監督のロジャー・ディーキンスがすごすぎる。同じディーキンス撮影の「スカイフォール」にちょっと雰囲気が似てるよね。とてもゴージャスな絵を見させてもらって、それだけでとても贅沢な気分。

お話としてもむしろ元祖版より原作に近い印象さえあって。人間はなにをもって人間でありうるのか。ディックの問いかけに対しても真摯な映画だったと思う。

しかし例えば「マッドマックス」をみたときのあの異様な興奮があったかといえばそうではないというのも正直なところで。。。ひとつには編集がゆるやかで、やや冗長な印象が残ってしまうこと、そして何より、ヴィルヌーブは優等生すぎるんだよな。。。とても行儀の良い、真面目な映画で、それはもちろん否定されるようなことではないんだけど、、、なんだろ、変態が喜ぶ映画ではないよね。

しかしこれ、言いがかりみたいなもんで、編集がもっとタイトだったらもっとよかったというのはそうだと思うけど、ファンの期待を裏切らない、十分な出来の映画だったと思います。こんな贅沢なSFをこの時代に見せてもらえたことに感謝。