シネマランキング2017

(更新その4)否定と肯定を追加しました。
(更新その3)人生フルーツを追加しました。
(更新その2)ビジランテを追加しました。
(更新)ランキング形式に更新しました。

毎年恒例、今年映画館で観た映画のランキング(新作限定)。毎年言ってますが、ランキングなんておこがましいとは思いつつ、ひとつひとつの映画を振り返る良いきっかけにもなるので今年も無理して全ての作品に順位をつけたいと思います。


第1位:タレンタイム 優しい歌
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170509/1494278729
毎年1位は迷いません。今年はこれ。クーリンチェとともに、観た瞬間から圧倒的に好きだったし、いま思い出してもしみじみ好き。美しい映画でした。映画が内包しているテーマもとても大切なことだと思います。


第2位:わたしは、ダニエル・ブレイク
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170406/1491436016
ケン・ローチ復活の、渾身の一本。今年は政治の状況とか、個人的にも諸事情あって社会保障のあり方とか、国の仕事とは何かとか、改めて考えることが多かった。最後のダニエルの手紙が忘れられない。


第3位:雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170302/1488413807
自分でもこれを3位にするのはちょっと意外。でも観てから時間が過ぎても思い出すシーンが多い映画なんです。メリーゴーランドとか。ドラムを叩きまくるシーンとか。


第4位:gifted/ギフテッド
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171205/1512464486
まだ観たばかりなので印象が強烈、ということもあると思うけど、何かと感情移入して観てしまった。こちらも忘れられないシーンがたくさんある映画。(500)日のサマーを見直す機会になったのも良かった。


第5位:ハクソー・リッジ
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170624/1498306864
今年一番強烈だった映画だと思う。まじで映画館で吐きそうになった。ふらっふらになりながら映画館をあとにしたことを覚えています。


第6位:ベイビー・ドライバー
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171022/1508662755
今年一番楽しかった映画だと思う。観終わった瞬間に「いえーい!」しかでてこない笑。音楽も最高です。


第7位:スターウォーズ/最後のジェダイ
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171218/1513561985
うーん、すごく悩むけどここかなあ。超がんばってるJ・J・エイブラムスと、美しい立ち姿のマーク・ハミルに敬意を表して。


第8位:ブレードランナー2049
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171205/1512462915
そしてこちらがこっちかなあ(スターウォーズとの上下はどちらでも)。ロジャー・ディーキンスの絵が豪華で嬉しかった。原作のテーマに忠実なのも良かった。編集が凡長なのは明らかに欠点だけど、それでも良いところのほうが多い映画だったと思う。


第9位:オン・ザ・ミルキー・ロード
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170924/1506213192
もうね、クストリッツアはね、個人的にベスト10内にはいれざるをえないというか笑。この人の映画はほんとに好き。ほんとに優しい人だと思う。


第10位:LOGAN ローガン
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170607/1496787281
観終わった瞬間は今年ナンバーワンの大傑作!!みたいなノリだったはずなんだけど、一年振り返ってみると意外にあまり思い出さないという。。まあ好みの問題でしょうね。映画としては大変な秀作だと思います。


第11位:沈黙ーサイレンスー
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170209/1486608560
スコセッシ執念の一本。素晴らしかった。町山智浩さんの解説がまた素晴らしくて、それを聞いてから映画を思い出すとぼろぼろ泣けてしまった。負けてしまう人へのエール。


第12位:人生フルーツ
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171224/1514093313
今年みた映画のなかで一番「ステキ」な映画だったかもしれない。津端さんご夫妻がただほんわかした人じゃないところ、厳しさもたたえた人であることも注目すべき。


第13位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170523/1495493621
楽しかったですねえ!!(以上)


第14位:台北ストーリー
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170602/1496357084
新作ではありませんが、たぶん日本では初公開だったと思うのでランキングに入れます。エドワード・ヤンはどれを観ても好き。この映画も(クーリンチェほどの圧倒はないけど)とても好き。ひょっとしたら世界で一番好きな映画監督かも。


第15位:幸せなひとりぼっち
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170108/1483852893
とてもかわいい小作。タイトルだけだと敬遠してしまう感じだけど、友達のレビューをみてふらりと観に行ったらとても良かったという。こういうのも映画の醍醐味よね。


第16位:否定と肯定
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171227/1514340959
実際にイギリスで起きた「ホロコースト否定論」を巡る法廷劇。ホロコーストはあったのか、なかったのか!みたいな煽りになっている日本の広告は不誠実だと思うけど、映画はとても誠実。


第17位:メッセージ
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170523/1495492223
原作が好きすぎて映画にはあまり期待しない、つもりだったけど、ちゃんと映画として成立してたと思う。ただ(ブレードランナー2049もそうなんだけど)ドゥニ・ヴィルヌーヴは僕にはちょっと優等生すぎるかもしれない。


第18位:ビジランテ
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20171222/1513900945
いったんランキングした後の追加作品その1。ひさしぶりの入江監督。いつのまにこんなにシリアスな作風に??って感じだけど、これはこれで。ひりひりした緊張感を2時間持続させてるの、なにげにすごい。


第19位:ラ・ラ・ランド
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170318/1489788323
ここらあたりからはもう一回観たいという感じではないかもなーというゾーン。オープニングが一番楽しかった(苦笑)


第20位:アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170108/1483857355
大変に厳しいテーマの映画。とても良く練られた、シニカルな脚本だったと思うけど、あまりにも厳しいのでもう1回観たいかと言われると・・・(苦笑)


第21位:おとなの事情
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170429/1493470520
別に悪い映画じゃないし、大好物のワンシチュエーション会話劇で楽しいんだけど、いくらなんでも「おとなのけんか」に似すぎてるかなあ。


第22位:ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170730/1501369380
美しい映像も多くて、特にラスト近辺ではぼろぼろ泣いてたんだけど、鍵になってる映像作品はあまり好きじゃなかったり^^。でも踊り継がれていくことの美しさ、ヨーロッパの文化の厚みのようなものはすごく感じました。


第23位:ムーンライト
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170419/1492559633
アカデミー賞受賞作なんだよね。これも全然ダメな映画じゃないし、レビューで書いてるとおり、ラ・ラ・ランドじゃなくてこっちに賞を出すアカデミーにはある種の真摯さを感じるんだけど、なんだろう、いま振り返ってみて思い出すシーンが少ないかも。


番外特別賞:クーリンチェ少年殺人事件
http://d.hatena.ne.jp/chabo72/20170517/1495000348
旧作なのでランキングからは対象外にしますが、、、今年映画館で観たなかでぶっちりのナンバーワンはこちらでしょう。4時間ある映画なのに2回観ちゃった(笑)。テーマ、ストーリー、キャスティング、演出、演技、撮影、音楽、編集、、、およそ映画に関するすべての要素が完璧。すべてが好き。エドワード・ヤンの才気に震えた一年でした。


というわけで今年はクーリンチェまで含めても21本(追加でみたもの含めて最終的には24本)ですか。ほんとに年々鑑賞本数が減ってしまって悲しいなあ。特にいろいろな特集上映にまったく行けてないこと、邦画を全然追えてないことは問題かも。今年も面白そうな特集、邦画、結構あったはずなんだけどなあ。


とはいえ、こうして振り返ってみると今年も素敵な映画にたくさん巡り会えた一年だったなあと思います。来年も劇的に鑑賞本数が増える可能性は低いと思うけど、、、映画は大切な趣味のひとつ、可能な範囲で映画館通いは続けていきたいと思います。