ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

さすがのスピルバーク、さすがのメリル・ストリープトム・ハンクス。2時間を切るタイトな編集(前半のテキパキっぷり!!)なのに、それぞれの人物の葛藤、正義、すべてがきちんと伝わってくる。社会派のシリアスな内容でありながらエンターテイメント性も抜群!!とにかくスリリングで、クライマックス(あの輪転機が回る瞬間!!)には思わずガッツポーズがででてしまう。いやはや、達人たちの見事な競演。堪能いたしました。フェイスブックにも書いたけど、これほどの大事ではなくとも、誰もが日々、仕事の中で、さまざまなしがらみ、事情を抱えながら、決断を繰り返しているわけで、それなりに真剣に仕事をしてる人なら誰もが強く共感できる映画なのではないでしょうか。そして。。

もちろん誰もがいうとおり、いまの日本に深く刺さる内容で、ぜひ政治家のみなさま、マスコミのみなさまにもみてもらいたいとは思うのですが、一番思ったのはそうえいば僕らが子どもだった頃、新聞記者って憧れの職業のひとつだったよなーということ。最近の安倍政権および財務省まわりのことはもうひどすぎてあえて何か書く気にもならないのですが、例のセクハラ問題で我が国のマスコミにもワシントンポストニューヨークタイムズのような連携ができるのか。女性記者の相談を黙殺し、丸くおさめようした初動は非難されて然るべきだが、覚悟を決めて告発に動いたテレビ朝日の今後を応援しながら見守りたい。