日本0−1オランダ

悔しい。だが、これほどまでに悔しいことが嬉しい。Twitterでよく見かける感想。すごく分かる。僕もまったく同じだから。

試合の入り方は完璧だったと思う。バックラインでのパスは深追いせず、ある程度引いたところに2ラインをつくって、縦パスを入れてきたところから組織的に追う。これをやるときに一番怖いのは中盤の下がり過ぎだけど、昨日の日本の中盤は驚異的な集中力を発揮、適切な距離で、適切なプレスをかけ続けていた。オランダが様子見をしてきたこともあるが、あのオランダをシュート三本(枠内はわずか一本)に抑えたのは大いに評価されるべき。

守ってばかりとか、消極的といった意見もあるだろうが、僕的には攻撃にも活路が見出せていたと思う。具体的にいえばサイドの裏、もしくは中央でのドリブル突破。特にサイドはロングボールでいきなり裏に蹴りこむのではなく、中盤で何本かつないで、相手のサイドバックを釣りだしてからスペースへ、という形ができていた。駒野も長友もすごく良かった。

我慢比べのようなじりじりした展開。問題は後半の立ち上がりだと思っていたが、結果的には、ここでやっぱりやられてしまう。立ち上がりこそ無難にしのいだように見えたが、ちょっとしたミスが連続して、ラインが下がってしまった。中盤がバックラインに吸収されたわずかな時間帯、そこを見逃さずに決めてくるスナイデルはさすがとしかいいようがないわな。

このあとの選手交代については色々な意見があるだろうね。特に俊輔は議論の的になるわな。まあ昨日の出来ではいらいらされるのも仕方なかろうと思う。俺もいらっときたし・・・苦笑。
ただね〜、玉田や岡崎もそうだけど、選手個々がどうこうというよりは、この交代のときはこう闘うという共通理解があまりなさそうに見えたのは気になった。俊輔自身の調子もお世辞にも良いとはいえないだろうけど(もともとの彼自身のポテンシャルからすればね)、使い方もはっきりしなかったと思う。

とはいえ、あれほど悪かったチーム状態を立て直し、「本番」であのオランダを相手に、これだけの善戦ができるチームになったことは本当に誇るべきことだと思う。オランダが本気じゃなかったとかくさす人もいるかもだけど、サッカーはそんな単純なものじゃない。昨日の惜敗は、本物の強豪を相手に、恐れず、持てる限りの知恵と経験と体力を駆使し、これしかないという見事な戦術で臨んで得られた、本当の意味での惜敗。これがまた次の日本サッカーの財産になる。

夜中のデンマークカメルーンデンマークの勝利だったみたいですね。引き分けでもトーナメント進出かぁ。
ただ個人的には、デンマークはオランダ以上にやっかいなチームだと思う。実は昨日のオランダ戦でも、日本がもっとも対応できていなかったのは長距離からの放り込み。デンマークって、こればっかりやってくるイメージがあってね・・引き分けでもいいやじゃ危ない。

なにはともあれ決戦は木曜深夜、さすがにリアルタイムで見られるか分からないけど、しっかり応援していきたいね。どんなに苦手な相手でも必ず攻略の糸口はあるはず。やれることをやりきることが何より大事。オランダ戦がピークだったと言われないように。チームにそう求めるのと同様に、見守る側もきっちりテンションあげていこう。ぶぶぶぶぶ〜(ブブゼラを鳴らしながら)