カラフル

先週の火曜日、大阪のTOHOシネマズなんばにて。

えっと、、これ俺好きなのかな〜。ちょっと微妙かも。

原恵一さんといえば「おとな帝国の逆襲」なわけで、あれはご多分にもれず僕も大好き。超好き。めっちゃ泣いたわけですが、今回の作品はな〜。

丁寧に作られた映画だということは分かる。エピソードは丁寧に積み上げられてると思う。フォトコラージュっぽい二子玉川、等々力から砧へと廃線跡を歩いていくシーンも美しかった。近所だということを差し置いても、あの映像はぐっとくる。麻生久美子宮崎あおい、南明菜、高橋克己、声優陣もとても良かった。特に宮崎あおいの朴訥とした声の調子はたまらなかったな〜。もちろん、クライマックスの家族で鍋を囲むシーンには号泣。号泣しましたとも。

でも同時に「なんだかな〜」という感触も残ってしまう。

こんな簡単じゃねぇよと、元いじめられっ子としては思ってしまうのかもしれない。学校の道徳かよっていう、真っ当すぎるメッセージに腹が立ってるのかもしれない。なんといえばいいんだろう。「中学生日記」とか「金八先生」を観てるのと同じような気恥しさのようなものを感じてしまう(きっとこの映画が好きな人って僕の10倍ぐらい素直に育ってきたんだろうな〜とかさ・・・ほんとひねくれすぎててごめんなさい)

もっと重く、シリアスにしてほしいとかじゃないと思う。でも僕は、どうしてもあの「ゆるふわ」っとした絵の感じも、かったるい編集のテンポも、わざとらしい関西弁も、ちょっとベタな演出もあまり好きではないみたい。で、そんな風にしか受け取れない自分の業の深さというか、素直じゃない、ひねくれすぎた感覚が自分で嫌になると。。。

でもエンディングでブルーハーツの「青空」がかかったのには少し救われたかな。この映画で歌われてるカバーバージョンは、これまたちょっとゆるふわっとした感じであんまし好きじゃないんだけど、脳内でヒロトの声に変換しながら聞いたよ。あの曲にほんとに救われてたことを思い出したよ。
http://www.youtube.com/watch?v=yXrj2DyJhlQ

ピカピカに光った銃で
できれば僕のゆううつを
打ち倒してくれれば よかったのに