キック・アス

さいこーーーさいこーーーー。この映画だいすきーーーー。
もし去年のうちに観てたら2010年のベストはぶっちぎりでこの映画だったな。2009年が「愛のむきだし」だったのと同様に。
なんつうの、こう、もっと良くできてる映画はいっぱいあると思うんだ。それこそ「ソーシャル・ネットワーク」とか。「インセプション」とか。でも一番「好き」な映画ということだと、もう圧倒的にこれになっちゃう。
だいだい僕はこういう話に弱いんです。いわゆる「ドラえもん」映画っての。何の取り柄もない、冴えない男の子が、ちょっとした助けを受けて、でも最後には自分で頑張って、成長する。これって井口昇映画だよね。ドグちゃんと一緒。
そう、「キックアス」は井口さんの映画を、しっかりと金をかけて、アクションも豪華にして、悪い意味でのアングラっぽさを排した、エンターテイメントとしての完成度をぐーんと高めた映画だったと思う。それでいて、根底にあるボンクラ男子を振るわせる魂はきっちりと残ってる!!
ジョン・ウーの第一作とか、ボンクラ魂を揺さぶる小ネタも良かったし、ニコラス・ケイジの演技も最高だった。あいつ、こういう映画だとものすごくいい仕事するよなー(←褒めてます)。主人公キック・アスも、適役レッド・ミストも、造形から演技にいたるまで、完璧。コメディっぽさも含めて文句なし。でもでもなんてったってこの映画は、ヒット・ガール!! ですよね。
井口さんがつくりあげた古代少女ドグちゃんの造形も素晴らしかったけど(敵を殺すのではなく、おっぱいに吸い込むという平和っぷりも含めてドグちゃんの方が好きだったりもするけど)、この映画のヒット・ガールのポップ・アイコンっぷりときたらもう!!
11歳の少女がばったばったと悪人を殺しまくる。刺すは切るは撃つわの超豪華殺戮大会。倫理的にどうなのとかつまんないこという輩もいるだろうけど、これは映画ですからね。映画。映画的なカタルシスと現実を取り違えてはいけません。11歳の少女がありとあらゆる武器を使いこなし、いかついギャングをやっつけるんだよ。これで興奮しない人はどうかしてるでしょ!!
僕、映画みてこんなに気分があがったの、久しぶりかもしれません。最近スケジュールがきつくて、この映画も断念しそうになっていたんだけど、ちょっと無理してでも行って良かった。おれ、この先3ヶ月ぐらいはこの映画の話してるだけで元気になれると思う。
アメコミばんざい!!ぼんくらバンザイ!!小さいハコとはいえ、ものすごく客がたくさん入ってたのも嬉しかった。続編も撮られているとのこと。ジョーカー宣言したレッド・ミストがどれぐらいぶっ飛んだことを仕掛けてくるのか、いまから楽しみでなりません(でも基本はバカなだろうな〜笑)。