007 スカイフォール

面白かったーーーーーー!!


僕はオールドファンを自称するほど007シリーズに詳しいわけではない。それでも大事な約束事はいくつか知っているわけで、それが忠実に踏襲されているだけでも涙ものなのに、映像やアクションのクオリティははっきり「今」の基準を意識したものになっていて、音楽、衣装、美術、編集、すべてが美しく計算しつくされていて、さらにはルーツの語り直しを含むストーリー展開のなかで見事に「ジェームス・ボンド」を、あるいは「ボンド映画」そのものを再定義してみせる。これはもう大傑作でしょう。50年目を迎えたシリーズがまたここから始まるんだと思うと号泣ですよ、号泣。

細かいディテールのことはいくらでも語れてしまうのですが(語りたいな〜!!笑)、なかでも見事だと思ったポイントをいくつか。


○踏襲するものと更新されるもの
007シリーズを続けていくなかで役者を含む新旧交代は不可避なものですが、今作ほど何を引き継いで、何を更新するかを考え抜いた作品もなかったのではないでしょうか?? たとえばQ。オールドファンにとっては寂しさとともに物足りなさが残るのかもしれないけど、僕はこれはこれで見事な世代交代だと思う。ノスタルジーに浸るだけではないという制作者の意欲が伝わってくる。一方で、絶対に変えてはいけない部分が何かも徹底的に考えぬかれてるよね。どんだけハイテクであってもいいけど、ボンドが持つ銃はやっぱり小型のハンドガンじゃないと!!


○ハビエル先生の登場シーン
長回し!!!!!!!(←これでもまだびっくりが足りません笑)。ノーカントリーのシガー役も強烈だったけど今回もまたハビエル先生の存在感は強烈でした。良いシーンはいくらでもあるんだけどクライマックスでのMとの・・・(さすがにネタバレが過ぎるので控えますが、あれはハビエル・バルデムにしか出せない説得力だよね)。


○ここぞで鳴り響くジェームスボンドのテーマ
アデルが歌うオープニングのテーマ曲も最高なんだけど、やっぱり今回の白眉はやっぱりあのクライマックスに向かうところで鳴るジェームス・ボンドのテーマですよね。アストンマーチンがでてきただけで悶絶しているのに、そこであれをかけますか!!かけちゃうんですか!!なんというサービス精神!!なんという興奮!!例の赤いボタン含め、あのくだりはアガルなんてもんじゃなかった。エクスタシー!!!!


○ボンドガールは、、、
でもやっぱり今作の一番泣けるところといえば、、、見た人なら誰でも分かる、今回のボンドガール、ですよね。誰がなんと言おうと、私は今回のボンドガールもまた、絶世の美女だと思いますよ!!そして復活したボンドが愛しい人から託されたものは、、、番犬ブルドック。わーーーーーー、思い出しただけでも泣けてくるわ!!


他にもマカオのパートでの見事なカットバックとか、上海の美しい格闘シーン(ブルーバック+シルエット!)とか、書きたいことはやまほどあるんだけど、とにかくいま僕は、これほどまでに面白い007が観れることに心底感謝しております。面白かった。面白かったよ。007。ばんざい!!