HAGISO 銭湯展

怒濤の秋のイベントシリーズもようやく一段落。9月以降は何も「観たり聞いたり読んだり」していなかったのですが、久しぶりにふらふらとお出かけしてきました。まずは東京で一番小さい複合文化施設「HAGISO」を初訪問。

キャッチフレーズが私の勤め先へのアンチテーゼのように聞こえなくもないのですが(苦笑)、なるほど、これが10年代の複合文化施設なのでしょうね。施設も運営規模もとてもコンパクト。でも、その景観のまちなみとのマッチングは見事で、活動内容も地域に深く根ざし、開かれている。地域からも愛されていることが伝わってくる。そして何より、働いている人たちがとても楽しそう。その充実感がエネルギーと心地よさをもたらす。

銭湯展も予想以上に充実していました。「おとめ湯」最後の日の映像。淡々とした、抑揚のない映像なんだけど、観ていて飽きることがなく、永遠と見続けてしまいました。市井の人々の表情のなんと魅力的なことか。

カフェにも寄りたかったけど、わりと長く展示を観ていた間にもついに席が空くことはなく。展示を見に来るアートファンだけでなく、いかにもご近所の住民といった風情の人たちが入り交じっていることにとても好感を持ちました。

こうした場所はこれからも増えていくでしょうね。その施設、活動の軽やかさにある種の羨ましさも感じますが、そこはもっと若い世代に任せつつ、私は私でやるべきことがあるよな〜などと考えつつ、久しぶりの谷根千散歩を楽しみつつ、王子に向います。