ワールドカップあれこれ ①日本のこと

ここまでの日本戦へのがっかりも含めて簡単に。

楽しみにしていたコートジボアール戦は終始弱腰の試合。キックオフしたその最初の陣形から既にボランチのラインが低かった。相手の身体の強さに対する警戒、初戦ならではの堅さ。色々要因はあるだろうが、あれでは日本は戦えない。本田の一発で少し落ち着くかと思ったが、それもまた「引いてしまう」要因にしかならなかった。勝ち負けよりもその消極性にがっかりした試合。

ギリシア戦は、少なくとも前半はよくやっていたと思う。コートジボアール戦の反省もあっただろうが、いったん縦に入れてから狭いエリアでつなぐ得意の展開はできていた。しかしそこからの最後の突破、あるいはサイドに開いてからのクロスには工夫が感じられず、次第にじり貧に。相手の退場で11−10になってからは更に閉塞感が強まった。結果、相手注文通りのドロー。

多くの人が言う通りここにきてのザックの弱腰っぷりは大いに疑問。中心選手が今シーズンに入って揃って出場機会を失っていることも含め「運」がなかった部分もあるだろうが、それにしても今大会の采配はチグハグだ。この4年間のプロセスについてもどこかに問題点があるのは明らかで、それを探して改善していくことが大切であることは論をまたない。

しかし試合をみてより強く感じるのは、結局のところ岡田以外の監督は期待以上の成果をあげていないってことなんだよな〜。逆にいえば岡田はどんだけ凄いんだって話なんだけど、監督どうこうではなく、もっと根深いところで日本には根本的な弱さがあるのだと思わざるをえない(それは東京も同じことなんだけどね)。精神論に陥るのは危険だし、国民性みたいな便利すぎる言葉は使いたくないのだが、やってる選手たちが試合を楽しめていなさそうに見えるのはやっぱり気がかり。

コロンビア戦に勝機があるとは思いにくいが、開き直って楽しんでくれたらと思う。