ワールドカップを終えて

もう一週間遅れになってしまいますが今更ながらに。

グループリーグが終わった時点で書いた予想がぴたっと当たったトーナメント。まあ、一番ベタな予想をして、一番ベタな結果になったってだけですけどね^^

それにしてもR16の充実っぷりは凄かった。どの試合も見所たっぷり。PKまで粘りきったチリ。あのドイツをぎりぎりまで追い込んだアルジェリアギリシアコスタリカの死闘。そしてもちろんメヒコ!!どの試合も敗者の美しさが際立つ試合だった。そして改めて、このトーナメントに日本がいる姿はやっぱり思い浮かべにくいなと思った。仮に行けていたとして、これほど心揺さぶる試合が日本にできただろうか。。。

R8はR16の高すぎるテンションから回復しきれなかったのか、やや凡戦が多かった印象。特にブラジルとコスタリカの試合はレフリーのコントロールも悪く完全に荒れ模様。互いにエースを削り合う展開のなか、大会の主役、ネイマールが負傷してしまう。

そして準決勝。ある意味でこのワールドカップでもっとも強烈な試合。あのブラジルが1−7で負けた。私のTwitterのタイムラインは東京ファンだらけなので、みんなしてあの2年前の川崎戦を思い出していたわけだが(苦笑)、まさかあのブラジルがこんな負け方をするなんて。今回のブラジルチームはあまり好きじゃなかった(というかはっきりいって嫌いだった、中盤をつくらないブラジルなんて!!)僕でさえ、予想しえなかった。

オランダとアルゼンチンの試合はアルゼンチンを応援した。もともとアルゼンチンが好き(大好きディエゴ!!)ってのもあるけど、オランダとドイツだと普通にドイツが勝ちそうでつまらないから。なにかやらかすとしたらアルゼンチンではないかと。

そして決勝は、その期待通りの試合になった。アルゼンチンの守備は美しかった。そして懐の深いカウンターもまた。今更何をという感じだが、やっぱりアルゼンチンの選手たちは本当に、深くサッカーを理解している。それに対して、ハイテンポでボールを回しながら、中央に、サイドに、ギャップをつくり続けるドイツもまた美しかった。誰もがいうとおり、一番力のあるチームが優勝した。実力通りの結果が出たワールドカップだった。

そして僕にとっては、この勝利は敬愛するベップ・グアルディオラの勝利でもある。

多くの古いサッカーファンと同じく、僕の中でドイツ(西ドイツを含む)は永遠の悪役なわけだが、そんな僕がみても、今回のワールドカップで最も魅力的なサッカーをしていたのはドイツだと思う。バルサ(スペイン)よりはやや直線的な、でもポゼッションをしながらギャップをつくるという意味では共通点もあるサッカーは、実に美しかった。ベップ強し!!

いつもワールドカップが終わると次は俺たちのリーグだ!!って気分が盛り上がるんだけど、今回はなぜかあまりそういう気分になれていない。それはたぶん、今の東京のサッカーがあまり好みでなく、この中断期間にも何かが劇的に変わりそうなニュースは何もなかったことに起因しているのだが、そうはいいつつも今日は鹿島戦である。試合のレベルがどうこうとか、どうでもいいことを言いたくなる試合にならないことを願う。