ゴーン・ガール

おそろしく評判の良い「ゴーン・ガール」。ようやく観ました。クリスマスイブかつレディースデイということもあるのか、劇場は満席。カップルもいたけど、女性同士のグループや女性の一人客が多かったかな。

映画は、、、大傑作ですね!!フィンチャーはほんと凄いわ!!

洗練された映像美、脚本の妙、テーマの奥行き、エンターテイメントと哲学の両立、何をとっても現代最上級の映画、最上級の監督だと思います。タマフルを聞いて知ったのですが、フィンチャーってものすごくたくさんテイクを撮るんですってね。完璧主義者なんだろうなあ。話題になっているロザムンド・パイクも壮絶だったけど、ベン・アフレックも、その妹役の人も、女性警官も、WASPマザーも、本当に本当に最高の演技でした。芸術だ!!

内容については何を書いてもネタバレ、、、ゆえ深くは触れることできませんが、簡単には誰にも共感できないあたり、ものすごくフィンチャーっぽいと思います。それでも女性にとっては「ヤッホー!!」、男性にとっては「ガクブル」というのが普通の反応なのかな。まだ若いカップルとかにはほんとお薦めできない^^

もちろん僕も「女の人こわい・・・」ってのがまずは第一感ですが、それだけではない奥行きがある映画ですよね。自分に酔っぱらう男性と、女性ならではのリアリティ。絶望的なコミュニケーションの齟齬。最後の最後の展開にはさすがに共感できない女性も多いだろうけど、テレビで語りかけるベン・アフレックを某別荘にいるロザムンド・パイクがじっと見つめるあのシーン。あれはあれで間違いなく「愛」なんだよな〜。だから怖いんだけど!!

フィンチャーといえばラストシーンということで、今回のラストショットも見事な切れ味。私の隣はそれこそまだ年若いカップルでしたが、完全に固まって動けなくなってました。ご愁傷様^^。

とにかくいま映画館に行くなら、まず最優先でこの映画を観るべきだと思いますよ。平和な気分になりたい人には「6歳のボクが、、、」のほうが良いかもしれませんが。