トラッシュ!−この街が輝く日まで−

もともとラテン系の映画には妙に弱くてですね。ポルトガル語の子どもたちが活躍する映画というだけでどうにも好み。楽しみに観に行ったのですが、期待した以上の秀作でした。年間ベスト10にはゼッタイに入れる。

貧困、格差。権力の腐敗。暴力的な日常。ブラジルの現実の闇を描きつつ、それでもエンターテインメントになりえているところが素晴らしい。映画はサスペンス仕立て。脚本も、撮影も、音楽も、本当にとても良くできていて、最後まで飽きさせない。最初から最後までハラハラドキドキが持続する。良い意味でのエンターテインメント。そして(なぜか予告編でも見れてしまう)爽快なクライマックス(でもこの映画の場合、予告編にこれを使うのはアリだと思います)。

エピローグの多幸感に違和感がある人もいるだろう。もちろん現実はそんなに甘くない。甘くないよね。。。だけどこれは映画だもの。映画ぐらい、ハッピーエンドでもいいじゃないか。しんどい現実を生き抜くために映画はあるのだから。

DO THE RIGHT THING !!