FC東京3-1清水エスパルス

出張にでており満員の味スタでの武藤祭りには参加できず。録画でようやくみました。
なにはともあれ。ファーストステージ2位は立派でした。最後の最後、鳥栖のイモータン・ジョー様じゃなかった豊田様からおこぼれをいただくあたり、昔ながらの「棚ぼた東京!」を思い出すわけですが、なんにせよしぶとく、しぶく、勝ち点を積み上げてきたことは事実なわけで、このシーズンを戦った選手たちには心から拍手を送りたいと思います。V8! V8!(最近マッドマックスの話しかしたくない笑)

ただ。棚ぼたはともなく、それ以外の点では大きく変わった東京のサッカーには相変わらずなじめずにいる。僕が見始めた頃の東京は、圧倒的に劣る戦力ながら徹底した守備と切れ味鋭いカウンターで食いついていく泥臭いサッカーで、その後、原さんから城福さん、ポポと、どちらかというとボール回しを大事するロマンチストのサッカーが続いて、それぞれに楽しみ方を理解できていた気がするんだけど、今のサッカーはどう楽しめばいいのか、いまだによくわからないままでいる。

たぶん僕は守備的なサッカーが嫌いなわけじゃない(だって大熊時代のカウンターだけ!の頃が一番楽しかったもの!)。しかし今のサッカーにはどうにも意図のようなものが見えない。地力通りの結果しかでないのも退屈さにつながっていると思う。今季も開幕戦でガンバに引き分けた以外には、浦和、鹿島、広島と、地力のあるチームからは勝ち点を取ることができなかった(名古屋はわざと忘れている)。個人能力の足し算で劣らないチームには取りこぼさないことは立派だし、それが過去最高の成績にもつながっていると思うんだけど、やっぱり僕は、チームとしての意図、創意工夫が見えるサッカーが好きなんだと思う。セカンドステージではぜひ、チームとしての強い意思と創意工夫で、上位チーム、特にレッズから勝ち点をもぎ取る東京をみたいと思う。

最後に武藤のこと。とにかく退屈になりがちな試合内容にも関わらず、あれほど望んで実現できずにいた「味スタを満員に!」という目標を1シーズンに3度も達成したのは、掛け値なくこのスーパーボーイのおかげだろう。本当にありがとう。君のような選手がユースから登場したことは、この16年間のクラブの歴史のなかでも最大の成果だろう。ドイツのサッカーは武藤にはとてもあっていそうな気がする。ぜひ向こうでも活躍してください。