クリード チャンプを継ぐ男

年明け早々から忙しくなかなか映画館に行けない日々。日曜日も用事はたくさんあったが、このままでは映画に行かないことのほうが普通になってしまう、、、ということで無理やり隙間をつくって鑑賞。結果から言いますが。もうこんなに涙腺刺激してずるいっす。

否定派の方は主人公がリア充すぎることが主な原因なのかな。確かにあんなきれいなガールフレンドがすぐにできてしまうのは許せん!!というのはわからんでもない笑。しかし彼がいつも人を惹きつけるのにはやっぱり理由があって、それはもちろん、ロッキー不変のテーマである「やるかやらないかのときに、やるほうを選ぶ男」だからでもあるし、彼が「生まれ」に対して真摯に戦い続けてきたからなのだ(そしてそのことはこの映画はきっちり描いている)。

フィラデルフィアの路地裏をウィーリーで駆け抜けるシーン、毎度おなじみの特訓シーン、そしてもちろんクライマックスの試合のシーン、どのシーンももう涙なのか何なのか分からないぐらい目水が飛び出していたが一番泣けたのは「私は●●ではない」という台詞。決して懐古主義的にルックスを真似るのではなく、偉大な映画の底流にあった本質を受け継ぐ。そう、これはロッキー・バルボアとアポロ・クリードの魂を新しい主人公が受け継ぐ映画であると同時に、長い映画の歴史のなかに今も嶄然と輝く金字塔、あの偉大なる「ロッキー」という映画そのものを受け継ぐ映画なのだ。