ソール・ライター展

文化村のソール・ライター展を終了間際に。とてもよかったので、備忘録として。

ニューヨーク。1950〜60年代。とてつもなくスタイリッシュなんだけどどこかセンチメンタルな後味。なにかに似てるなーと思いながら図録を眺めてたら柴田元幸さんの論考が載ってて、ああレイモンド・カーヴァーの小説に似てるのかもと思った。

ファッション誌時代の写真、ポスターにもなってる雨の写真、切ない色合いが僕の好みど真ん中で、とても良かったんだけど、それ以上にヌードのシリーズが良かった。不勉強で知らなかったけど、こんなにたくさんヌードを撮ってたのね。

同時進行でたくさんの女性がでてきて、この人モテたんだなー(このやろう!!)とも思うわけですが、なんというのでしょう。一枚一枚の写真に「愛」があるんだよね。どの女性のことも、ほんとにみんな大好きだったんだろうなと。

あともう傘の写真はうんざりと愚痴るアシスタントに「おれは傘が好きなんだ!」と逆ギレしたってエピソードがたまらなく好き。図録の出来もとてもいいです。雨の日に美味しいコーヒー淹れてのんびり眺めていたい。