クラシック熱の再燃

自宅のオーディオを買い替えてからクラシックを聴くのが楽しくて仕方ない。最初はOTTAVAにはまり、e-onkyoハイレゾ音源の超絶的な音の良さを堪能し、日曜日にETVでN響を聴くのが習慣化して、ついに超久しぶりにクラシックのCDを買ってしまった。いや、ひょっとしたら「CD」を買うのははじめてなのかも。私がクラシックを聞きまくっていたのは中学の前半までで、当時はまだレコードの時代だったのだ。

買ったCDは以下。

Beethoven: The Symphonies

Beethoven: The Symphonies

ブロムシュテット指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによるベートーベンの交響曲全集。1番〜9番まで全部入りのボックスセットで3,000円というお手頃価格。長年クラシックから離れていた私でも一聴してこれは!と思う素晴らしい演奏。録音。大好きな7番から聞き始めたけど、あの2楽章には鳥肌たった。


バルトーク:管弦楽のための協奏曲,弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽

バルトーク:管弦楽のための協奏曲,弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽

バルトーク管弦楽のための協奏曲、打楽器とチェレスタのための音楽、5つのハンガリー・スケッチ。フリッツ・ライナー指揮、演奏はシカゴ交響楽団ナチスが影響力を強めるハンガリーを脱出してアメリカに移住、苦境にいたバルトークを助けたのが同郷のフリッツ・ラングらしい。そしてラングが徹底的にシカゴ響を鍛え上げて録音されたのがこの盤とのこと。
クラシックに限らずなぜか東欧の音楽、映画、小説、その他芸術全般に惹かれがちな私。ハンガリー民族音楽研究を基調としながら現代音楽的でもあるバルトークは、僕に取って聞いていてとても楽しい音楽。


バルトーク:ピアノ作品集

バルトーク:ピアノ作品集

同じくバルトークのピアノ作品集。演奏はコチシュ。ジャケットの如何にも才気走った写真のとおりの鋭い演奏が心地良い。家のスピーカー(B&W685)で鳴らすのもいいけど、AKG IP2で聴くと恐ろしいほど生々しかった。ピアノが耳のすぐそばでなる興奮。ぞくぞくした。


ヤナーチェクシンフォニエッタ。指揮カレル・アンチェル。演奏はチェコ・フィルハーモニー管弦楽団村上春樹1Q84に書いたことで一時話題となったヤナーチェク。私もそのときにそういえばとようやく名前を思い出した程度だが、思い出したらどうしても聞きたくなった。まだ聞き込めていないので詳細に書けないが、一聴しただけでも、過剰な演出がなく、ざらついた、しかしとてつもなく豊かな弦と管の響きに魅了された。チェコだ。


これまで買ってまで聴くものではなくなっていたクラシック。でも聴きはじめてしまうとやはり楽しい。なによりこれだけ大量に買っても5000円ちょっとという(しばらくクラシックから離れていた人間にとっては)驚異的なコストパフォーマンスに驚かされた。安くなってるんだね。CDは。コンサートはチケットが高騰しているので僕の生活力だと無理だと思うが、CDはもう少し集めてもいいかなと思った。スラブものとかね。