映画

人生フルーツ

アップリンクで見逃してた映画を。とても丁寧に生きてるご夫妻を、とてもとても丁寧に撮った映画。ライフスタイル、なんて陳腐なことばに集約するのもどうかと思うけど、美味しそうな食事はもちろん、例えばご夫妻が使われている道具のひとつひとつがとても…

ビジランテ

ひっそりとズル休みして(とここに書いた時点でひっそりじゃないんだけど笑)立川で。久しぶりに入江監督の映画みたけど、うん、真剣さがビシビシきてたと思う。好き嫌いははっきり分かれるだろうなあ。僕は「サイタマのラッパー」シリーズのような、トーン…

シネマランキング2017

(更新その4)否定と肯定を追加しました。 (更新その3)人生フルーツを追加しました。 (更新その2)ビジランテを追加しました。 (更新)ランキング形式に更新しました。毎年恒例、今年映画館で観た映画のランキング(新作限定)。毎年言ってますが、ラ…

スターウォーズ/最後のジェダイ

公開初日の午前中に偶然打合せがないという自分のスケジュールに感動!というわけで12月15日、9:30の上映を観てきました。ちょいちょいストーリー的に破綻してる気がしなくもないけど、細かいことは気にしない!!こんだけやってくれたらオッケーなんじゃな…

ギフテッド

「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。評判よかったので、ようやくできたわずかな仕事の隙間にシャンテで鑑賞。観てよかった。とても好み。とてもとても好み。おれ実は子育て映画に弱いのかなあ(苦笑)。天才児をどう育てるか。極めてプライベートな話題な…

ブレードランナー2049

繁忙期は映画みれない、、のですが、今年は特に見てなくて。こちらのブログも放置しておりました。誰も見てないかもしれんけど^^数少ない見た映画のことをチラチラと。ブレードランナー2049は初日に観ました。これだけはね。ドゥニ・ヴィルヌーブは前作の「…

たかが世界の終わり

さっぱりわからん。。映画館ではなくビデオで見たこともあるだろうけど、でも映画館で見たらもっと辛かったかも。顔の表情だけでの繊細な演技、ってことだろうし、まあスタイリッシュといえなくもないけど、延々と続く顔のドアップのカットバック。さすがに…

人生タクシー

アッバス・キアロスタミの愛弟子さんなんだってね。なるほど、のシニカルかつ優しいユーモア。小作だけど、とてもよかった。

ベイビー・ドライバー

時間がないのでfilmarksからの転載のみでごめんなさい。アブダビに向かう飛行機のなかで。日本語吹き替えで、しかも飛行機の小さなモニターで、という劣悪な視聴環境だったんだけど、、、最高!!大好き!!バッキバキの音楽でドライブで、全体に超ハイテン…

オン・ザ・ミルキー・ロード

みんな大好きエミール・クストリッツァ。もちろん僕も大好き。冒頭。この物語は、3つの実話とたくさんの寓話で構成される、といった意味のテロップが表示される。そのテロップのとおり、映画の前半で描かれるのはたくさんの寓話を入れ込んだ、そしてそう、…

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン

立川にいく用事ができて久しぶりに愛してやまない立川シネマシティへ。必ず見ようと思っていたセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーがちょうど良い時間にある偶然。さすがシネマシティ。映画は予想を超えて素晴らしかった。ポルーニンの身体、舞踏の美し…

ハクソー・リッジ

予告編から傑作の予感漂っていた本作。初日に行って来ました。いははや、すごい。ちょっと言葉にならないぐらいすごい。部隊は沖縄戦のなかでももっとも苛烈な戦場のひとつとなった前田高地。その戦闘で、武器を持つことなく、人を殺すのではなく、人を救う…

LOGAN ローガン

予告編から傑作の雰囲気漂っていた本作。いまのところ今年度ナンバーワンの大傑作だった(クーリンチェを別枠として)。X-MAN、ウルヴァリンシリーズは僕はあまり見てなくて。そんな薄いファンの私でさえ後半は涙涙。これ、ずっと見てきたファンの人は前半か…

台北ストーリー

ユーロスペースにて。「恐怖分子」「クーリンチェ」にいたる前の作品ということで、作品としての完成度はやや低いかもしれない。オフビート感が立ちすぎて映画としての抑揚にかけると感じる人もいると思う。しかし映画史に残る傑作を残す「天才」の片鱗はそ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

いえーーーーーい!!以上!!えっと、これこそエンターテイメントよね。猛烈に萌えるキャラたちがいて(冒頭のグルードったらもう!!)。シンプルかつ共感しやすいストーリー(友情・努力・勝利、そして確執と恋)があって。イマジネーションとオリジナリ…

メッセージ

ようやく少し仕事も落ち着き、今日は午後出勤でも大丈夫かな、ということで朝マックならぬ朝ゴジラ。歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で映画を見てきました。「メッセージ」。 テッド・チャンの原作「あなたの人生の物語」が好きで好きで好きすぎて、映画化には不…

クーリンチェ少年殺人事件

素晴らしかった。4時間。まったく飽きることがなかった。これが映画だ。これこそが映画だ。誰もが言うことだけど、僕もずっとそう思いながら観てた。光と影のコントラスト。考え抜かれた画角。鍛え抜かれた台詞。演出。さりげなくちりばめられる暗喩。単な…

タレンタイム 優しい歌

冒頭の学校のカットから素晴らしかった。いつの時代も、どんな町でも、学校は現実社会の縮図だ。多民族国家マレーシア。さまざまな言語がまぜこぜに話される賑やかな日常、しかしそこには、まるで地下水脈のように、決して消えることのない「わだかまり」が…

おとなの事情

【途中で激しくネタバレします、ネタバレ前にもう一度警告いれます】 春の陽気に誘われてふらふらと映画館へ。こういうことができる普通の週末を待ち望んておりました。向かったのは新宿、シネマカリテ。大好物のワンシチュエーション会話劇ということで気に…

ムーンライト

「ラ・ラ・ランド」じゃなくてこっちに作品賞を出すアカデミーには良心を感じますが、、、これは日本では流行らないだろうなあ。三人の俳優がひとりの黒人男性の人生を演じる。貧困。ドラッグ。育児放棄。人種差別。そして同性愛。深刻な社会問題を背景にし…

わたしは、ダニエル・ブレイク

久しぶりに会社を早抜けして映画館へ。これだけはどうしても観たかった。最近のケン・ローチ作品は正直肌に合わないところもあったんだけど、今回は文句なしの大傑作。ケン・ローチのフィルモグラフィのなかでも屈指の傑作だと思う。てか映画の出来としてど…

ラ・ラ・ランド

デイミアン・チャゼル監督の前作「セッション」は私はあまり好きじゃなく、今回も私のまわりでは一部微妙な前評判だったりもして、さてさていかがなものかと思いながらの鑑賞でしたが、、、これ僕は好きだなあ。誰もが認める圧巻のオープニング。ちょっと狙…

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

ちょっと危険そうな(辻仁成か!!みたいな)邦題で、あまり興味のわかない映画だったんだけど、静かな、地味といえば地味だけど、それでもぐっとくる傑作だった。とにかくジェイク・ギレンホールがとてもいい。奥さんの死に実感がわかない。あまり悲しくも…

沈黙 サイレンス

マーティン・スコセッシ渾身の一作。どすんと重量級。巨匠の風格あふれる映画でした。遠藤周作の原作は残念ながら未読。ゆえに一度映画を見ただけでとこまでこの複雑な話を読み取れているか自信がありませんが、自分なりに感じたことをメモしておこうかと。…

アイ・イン・ザ・スカイ

新年2発目はこちら。こちらはうって変わってドスンと重たい映画でした。簡単にいえば大昔からある倫理問題、いわゆるトロッコ問題のドローン戦争版なのだが、軍人、政治家、それぞれの立場の拮抗のさせ方がほんとうに巧みで、考え抜かれている。どちらの立…

幸せなひとりぼっち

どうにもだっさい邦題のせいで、まったく興味がわかないというか、目にも留まってなかった映画なのだが、filmarksでやりとりさせてもらってる友人(大学の後輩、映画を観る目はとても確か!)がレビューを書いてくれてて、ようやくその存在に気付き、観に行…

ドント・ブリーズ

ジャンル映画として最高の出来。登場人物の説明もほどほどにさっさと本題に入る感じとか、ほぼ家一軒の中だけの話でおそらくは制作予算も大変にリーズナブルであろうこととか、それでも斬新なカメラワークと、いやーなタイミングで、いやーなものを見せなが…

ヒトラーの忘れもの

とりあえず「ヒトラー」とつけとけばキャッチーみたいな邦題はいかがなものか。とはいえ、映画自体はとても厳しく、とても真摯なものでした。 地雷と映画の相性の良さ、とか言うと不謹慎なのですが、「ノーマンズ・ランド」を観たときにも感じたけど、低予算…

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

ハリウッド版ゴジラのギャレス・エドワーズが監督。ということで、きっと誠実な映画なんだろうと予想しておりました。予想どおり、スター・ウォーズへのリスペクトのうえに、現代的なセンスを取り入れた秀作に仕上がっていたと思います。スター・ウォーズは…

シネマランキング2016

まだ「ローグワン」観てないけど、恒例の今年の映画ふりかえり。例年どおり、映画館で観た新作限定です。今年は大傑作がいっぱいあってほんとにランキングが大変かも。。12月25日改定(ローグ・ワン、ヒトラーの忘れものを追加) 12月29日改訂(ドント・ブリ…